Tuesday, August 30, 2016 11:13 AM

中国大使館狙い自爆テロ 車突入、容疑者死亡

 中央アジアのキルギスの首都ビシケクで30日午前(日本時間同日午後)、中国大使館に自動車が突っ込み爆発した。中国国営通信、新華社によると、自動車に乗っていた容疑者が死亡し、大使館勤務の地元職員3人と警備員2人の計5人が負傷した。キルギス政府は爆弾テロと断定。地元メディアによると、ラザコフ副首相は犯人が自爆死したと述べた。

 中国の在外大使館を狙った自爆テロが確認されたのは初めて。中国外務省の華春瑩副報道局長は30日の記者会見で「過激な暴力的行為を厳しく非難する」と表明。その後「重大なテロ事件」だと指摘する談話を発表した。中国側はキルギス当局に対し徹底捜査を要求した。

 キルギスと隣接する中国新疆ウイグル自治区では、激しい抑圧政策の下、反発したイスラム教徒のウイグル族の住民による暴力事件なども起きている。キルギスも人口の4分の3がイスラム教徒。ロシアの一部メディアは地元識者の話として、キルギスに約5万人が居住するウイグル人の独立派による犯行の可能性を報道した。(共同)