Thursday, November 15, 2018 9:31 AM

大雪時のチェーン義務化 今冬20区間指定へ

 国土交通省は15日、気象庁が警報を出すレベルの大雪の際、立ち往生が懸念される高速道路や国道の区間で、全ての車にタイヤチェーンの装着を今冬から義務付ける方針を公表した。過去に立ち往生が起きた場所や急坂などの約20区間を今月末から年度末までに順次指定し、来年度以降も加えて約200区間に広げる考えという。

 同日始めたパブリックコメント(意見公募)を踏まえ、来月上旬に道路法に基づく標識令を改正し、スタッドレスなどの冬用タイヤ使用車にも装着を求める方向だ。約20区間は選定中で、2月に大規模な立ち往生が発生した福井県内の国道8号や、並行する北陸自動車道の一部などの指定が見込まれる。

 区間を示す新たな標識と監視カメラの設置、チェーン着脱場所の確保といった準備が整った区間から義務化する。その後にチェーンなしで大規模な立ち往生を引き起こすと、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金を科されることになる。(共同)