Thursday, November 15, 2018 9:33 AM

ロヒンギャ帰還延期 バングラ「難民合意せず」

 バングラデシュ政府当局者は15日、同日予定されていた、同国に避難しているイスラム教徒少数民族ロヒンギャ難民のミャンマー帰還が延期されたと明らかにした。理由について「難民が同意しなかった。強制的に帰還させることはできない」とし、16日の帰還作業も行われないとの見通しを示した。

 ミャンマーのミン・トゥ外務次官は15日、「バングラデシュ側の調整がまずかった」と指摘。準備不足を理由に現時点での帰還に反対していた国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)について「帰還を望む難民を止めるべきではない」と述べ、延期の原因はバングラデシュやUNHCR側にあると主張した。

 米政府系の「ラジオ自由アジア」(RFA)のビルマ語放送は15日、バングラデシュ南東部コックスバザールの難民キャンプに滞在するロヒンギャの声として「ミャンマー政府が国籍を与えてくれるまで戻らない」と述べていると報じた。(共同)