Thursday, November 15, 2018 9:33 AM

南シナ海で米中応酬 緊張緩和、糸口つかめず

 日米中露や東南アジア諸国連合(ASEAN)など計18カ国の首脳が一堂に会する東アジアサミットが15日、シンガポールで開かれた。外交筋によると、ASEAN一部加盟国と中国が領有権を巡り対立する南シナ海問題で、中国の李克強首相が米国を念頭に「紛争に第三国は介入するべきではない」と主張したのに対し、ペンス米副大統領は同海域での「軍事化は違法だ」と真っ向から反論した。

 通商や安全保障分野で対立を先鋭化させる米国と中国が緊張緩和の糸口をつかめるかどうかが注目されたが、両国の溝の深さがさらに浮き彫りになった。

 外交筋によると、李氏は会議で「(南シナ海での)対立は当事国で解決すべきだ」として米国をけん制。これに対し、最後に発言したペンス氏は「米国はインド太平洋の一部で当事国だ」と主張した。(共同)