Thursday, November 15, 2018 9:33 AM

対北朝鮮緊密連携で一致 日シンガポール首脳会談

 安倍晋三首相は15日、シンガポールで同国のリー・シェンロン首相と会談し、北朝鮮の非核化実現や、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題への対応を巡り、緊密に連携することで一致した。インドネシアのジョコ大統領、ニュージーランドのアーダン首相とも相次いで会談し、それぞれ防災分野や自由貿易の推進に協力していくと確認した。

 リー首相とは、日本とシンガポールを含む11カ国が参加する環太平洋連携協定(TPP)の年内発効を歓迎。東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の早期妥結を目指す方針を確認した。北朝鮮問題で安倍首相は、国連安全保障理事会決議の完全履行が必要と強調した。拉致問題解決への協力も要請した。

 ジョコ氏との会談では、9月にインドネシアのスラウェシ島を襲った地震と津波の被害を踏まえ「復旧・復興や(国土の)強靱化に協力する」と支援強化を伝達。ジョコ氏は「災害の可能性を減らすため、協力を発展させたい」と応じた。(共同)