Friday, November 16, 2018 9:13 AM
異例のシンガポール詣で 中国指導部、難局打開探る
中国の李克強首相は16日、シンガポールでの主要日程を終えた。中国から約2カ月間で李氏を含め3人の指導部メンバーがシンガポールを訪問。異例の同国重視の背景には米国との対立で中国の発展に「暗雲」(李氏)が漂う中、成長著しい東南アジア諸国連合(ASEAN)を取り込み、局面打開を探る狙いがある。
「中国に投資して不公正な待遇を受けたら直接私に訴えて」。李氏は13日にシンガポールの企業家らを前に演説。米中貿易摩擦の影響で外国企業の中国離れが指摘される中、自らつなぎ留めを図った。14日の中国とASEANの首脳会談では、双方の経済一体化を進めることを約束した。
9月と今月上旬、中国の筆頭副首相の韓正氏、国家副主席の王岐山氏がそれぞれシンガポール入り。王氏は訪問中に貿易摩擦解消のための協議に前向きな姿勢を示し、米側に秋波を送った。(共同)
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