Friday, November 16, 2018 9:13 AM

首相、日豪の和解アピール 戦没者慰霊碑を初訪問

 安倍晋三首相は16日、太平洋戦争時に旧日本軍の空襲を受けたオーストラリア北部ダーウィンの戦没者慰霊碑を訪れ、同国のモリソン首相と共に献花し、黙とうした。同慰霊碑への日本首相の訪問は初めて。両国が過去を乗り越えて、戦後の和解が進展したことをアピールした形だ。

 安倍首相は2015年8月の戦後70年談話で「和解のために力を尽くしてくれた全ての国々、全ての方々に心からの感謝の気持ちを表したい」と表明。16年12月には、米・ハワイの真珠湾で戦争犠牲者を慰霊し、同年5月のオバマ米大統領(当時)の被爆地・広島訪問と合わせ、日米の和解を国内外に示した。

 戦時中、連合国軍側の拠点があったダーウィンは1942年2月19日、旧日本軍の空襲で240人以上が死亡。オーストラリア本土で初めて他国軍に攻撃された地とされ、その後も旧日本軍による数十回の空襲が続いた。(共同)