Friday, November 16, 2018 9:13 AM

日米韓「新兵器」分析急ぐ 北朝鮮、写真公開せず

 北朝鮮メディアが16日、金正恩朝鮮労働党委員長が新開発の兵器実験を視察したと報じたのを受け、日本や米国、韓国の防衛当局は種類などの分析を急ぐ。党機関紙、労働新聞は金正恩氏による視察の写真を掲載したが、兵器そのものは写っておらず分析には困難も予想される。

 朝鮮中央通信は新兵器について「戦術兵器」としていることから、日米に到達する弾道ミサイルのような攻撃用兵器ではないとみられる。同通信は「国家領土を鉄壁で防御」するとも指摘しており、何らかの迎撃システムの可能性もある。

 労働新聞が掲載した写真は、国防科学院の試験場とする海岸のような場所で金正恩氏が軍人らを前に話す姿を撮影したもの。新兵器そのものの写真を載せなかったのは、トランプ政権をけん制しつつ、過度に刺激するのを避けたとの見方もある。(共同)