Friday, November 16, 2018 9:14 AM

保護主義議論、米中対立も APEC首脳17日に開幕

 日本や米国、中国など21カ国・地域が参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議がパプアニューギニアで17日に開幕する。自由貿易の推進と保護主義などについて議論し、18日午後に首脳宣言を採択して閉幕する予定だ。貿易摩擦が激しさを増している米中が、会議で対立する可能性がある。

 日本は安倍晋三首相が出席。米国はペンス副大統領、中国は習近平国家主席が参加する。中国が巨大経済圏構想「一帯一路」を通じてアジア太平洋地域で影響力を高めていることに対抗し、米国も同地域でインフラ投資を強化すると表明している。

 先だって開かれた15日の閣僚会議では米中の応酬が目立った。関係者によると、中国は米国を念頭に保護主義の高まりを批判。一方、米国は中国が国有企業への補助金を通じて市場をゆがめていると指摘し、世界貿易機関(WTO)が中国の行動を抑止できないと強く訴えた。(共同)