Monday, November 19, 2018 9:07 AM

東電の支援中止請求却下 東海原発再稼働巡る仮処分

 東海第2原発(茨城県東海村)の再稼働を目指す日本原子力発電に資金援助すれば会社が損害を受けるとして、東京電力の株主が小早川智明社長らに支援の差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁(岩井直幸裁判長)が却下する決定をしたことが19日、分かった。15日付。株主の代理人弁護士が記者会見し、明らかにした。

 決定は、日本原電への支援はまだ決まっていないとして、差し止めの必要はないと判断した。

 株主代理人の河合弘之弁護士は、会見で「支援が決まってから法的拘束力を持つまでのわずかな時間で仮処分申請し、裁判所から決定を得ることは不可能。差し止め請求権を骨抜きにした不当な決定だ」と訴えた。(共同)