Monday, November 19, 2018 9:07 AM

敵基地攻撃「大綱入らず」 小野寺前防衛相が見解

 新たな防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」の策定を巡り、与党ワーキングチーム(WT)座長を務める小野寺五典前防衛相は19日、東京都内で講演し、他国のミサイル基地をたたく敵基地への攻撃能力の保有は新大綱には「入らない」との見解を示した。スペースデブリ(宇宙ごみ)の監視のため、防衛省が創設予定の「宇宙部隊」については言及されるとの見通しを明らかにした。

 敵基地攻撃能力の保有を巡っては、自民党は5月の提言で能力の保有検討を求めており、新大綱での課題の一つだった。

 小野寺氏は敵基地への「反撃能力」と位置付けた上で「新たな大綱の議論の中には入らないと思う」と明言した。(共同)