Monday, November 19, 2018 9:08 AM
世界代表選考会出場も暗礁 羽生、慎重な判断迫られる
フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)は17日閉幕のグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯で公式練習中に右足首を痛めた状況でGP2連勝を成し遂げたが、医師に靱帯損傷などで3週間の安静が必要とされたという。シリーズ上位6人によるGPファイナル(12月6〜8日・バンクーバー)や来年3月に日本で開催する世界選手権代表最終選考会の全日本選手権(12月21〜24日・大阪)の出場が暗礁に乗り上げた格好だ。
17日朝に4回転ループに挑んで着氷に失敗。同日のフリーで難度を下げた演技をやりきったが、ファイナルや全日本出場は「厳しい」との感触を吐露した。昨年11月にNHK杯で同じ箇所を故障して長期離脱を強いられた古傷で氷に乗る時は入念にテープを巻く。「昨年のNHK杯以降弱かった右足首がさらに緩くなってしまっている」と話す泣きどころを再び痛めたという。
羽生は過去2年の全日本を病気、けがで欠場。日本スケート連盟は実績を重視し、世界選手権や平昌冬季五輪の代表に選出してきたが、小林芳子強化部長は「2回良くて、3回もいいのかは私一人では判断できない」と話すにとどめた。日本のエースは足首への負担が大きい超大技のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の今季中の挑戦どころかリハビリ期間も計算して年内復帰を果たせるか、慎重な判断を迫られそうだ。(共同)