Monday, November 19, 2018 9:11 AM

一帯一路でGPS開始へ 中国、米対抗で年内に

 中国政府は19日、中国独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」のカバー範囲拡大に向け衛星2基を打ち上げた。新華社電によると、今回の打ち上げにより中国が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の各国を覆う体制がほぼ整い、12月末までに運用を開始する計画だという。

 中国は米国のGPSに対抗して独自システム開発に着手。2012年からアジア太平洋地域で運用を始めており、20年には地球規模での実用化を目指している。

 北斗の開発責任者は「35年までにどこでも利用できる、さらに高度で総合的なシステムを構築する」と強調。米国では中国が35年までにインド太平洋の全域で米軍に対抗できる能力を持つ可能性が指摘されており、北斗の軍事利用に対する懸念が高まりそうだ。(共同)