Tuesday, November 20, 2018 9:43 AM
ゴーン会長側近が指示か 虚偽記載、複数部下に
日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕された事件で、ともに逮捕された側近で代表取締役のグレゴリー・ケリー容疑者(62)が、法務担当の外国人執行役員ら複数の部下に虚偽記載を指示していたとみられることが20日、関係者への取材で分かった。
ゴーン容疑者が、この執行役員が購入に関与した、オランダなど海外4カ国にある住宅を無償で利用していたとみられることも判明。東京地検特捜部は、ゴーン容疑者が会社側から実質的な利益を得ており、報酬として有価証券報告書に記載する義務があったとみている。特捜部は執行役員らとの間で司法取引に合意しており、事情聴取するなどして虚偽記載の経緯を詳しく調べる。
日産の西川広人社長は19日の記者会見で、ケリー容疑者について「ゴーン(容疑者)の権力を背景に社内をコントロールしてきた」とし、両容疑者が二人三脚で不正を行っていたと指摘。特捜部は、ケリー容疑者に対し、ゴーン容疑者の指示があったかどうかについても解明を進める方針。(共同)
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