Tuesday, November 20, 2018 9:43 AM

記者証問題、CNNに軍配 米政権、規制拡大警告

 ホワイトハウスの記者証を巡るトランプ政権とCNNテレビの「対決」は19日、政権が記者証没収を完全撤回し、CNNに軍配が上がった。だが政権側は合衆国憲法が保障する「表現の自由」が無制限に認められるわけではないと規制拡大を警告し、メディア敵視をやめる気配はなさそうだ。

 サンダース大統領報道官は19日、CNNのジム・アコスタ記者の記者証没収方針を突然転換した。同時に、ホワイトハウスの記者会見に関する新ルールを発表し、大統領ら当局側が認めない限り追加質問できない仕組みを一方的に通告、従わなければ記者証を没収する可能性を示した。

 記者室以外に、ホワイトハウスの敷地内や大統領専用機での記者の行動を規制するための「精緻で包括的なルールの導入が必要かもしれない」とも言及。記者の行動次第では、本格的導入を検討せざるを得ないと追加規制を示唆した。(共同)