Wednesday, November 21, 2018 9:23 AM

クリントン氏訴追指示検討 トランプ氏、顧問が反対

 ニューヨーク・タイムズ電子版は20日、複数の関係筋の話として、トランプ大統領が今春、2016年大統領選を争った民主党のクリントン候補と、昨年5月に解任したコミー前連邦捜査局(FBI)長官を訴追するよう司法省に指示することを側近に相談していたと報じた。法律顧問は強く反対したという。

 同紙は「トランプ氏が独立機関である司法省を、政敵を倒すために使う道具と見なしていることを示す明らかな例だ」と指摘した。実際にトランプ氏が2人の訴追を追求したかどうかは不明。

 同紙によると、トランプ氏から相談を受けたマクガーン大統領法律顧問(当時)は、訴追を指示する権限は大統領にないと反対。捜査を要求することは可能だが、権力乱用との批判を浴びることになるとの見解も伝えた。(共同)