Wednesday, November 21, 2018 9:28 AM

直近3年も報酬過少記載か ゴーン会長、数十億円

 金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕された日産自動車の代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者(64)が、逮捕容疑の5年分とは別に、直近3年分の報酬も少なく記載していた疑いがあることが21日、関係者への取材で分かった。

 この3年で受け取ったと報告書に記されているのは計約29億円。東京地検特捜部は、ゴーン容疑者が実際に受け取った金額はこれを数十億円上回るとみて実態解明を進める。

 また、日産本社以外にもオランダにある子会社から毎年、億単位の報酬を得ていたのに、有価証券報告書に記載していなかった疑いがあることも判明。ゴーン容疑者が無償で利用したとされるフランス、オランダ、レバノン、ブラジルの住宅は、この子会社などが購入しており、特捜部は不正の中核的な役割を担ったとみている。(共同)