Monday, November 26, 2018 9:29 AM

日産、3社連合見直し表明 三菱自はゴーン会長解任

 日産自動車の西川広人社長は26日、金融商品取引法違反の疑いで前代表取締役会長カルロス・ゴーン容疑者が逮捕された事件の経緯を従業員に説明し、筆頭株主であるフランス大手ルノーとの関係や権限の在り方を見直す意向を表明した。一方、三菱自動車は取締役会を開き、ゴーン容疑者の代表取締役会長職を解いた。日産と三菱自は3社連合の関係再構築を模索しており、三菱自の益子修最高経営責任者(CEO)は週内に3社で協議すると明らかにした。29日を軸に開く方向で検討している。

 日産関係者によると、西川氏は26日午前の従業員向け説明会で、ルノーとの関係は平等ではないとの認識を表明した。「1人に権限が集中し過ぎたことが問題だ」とし、権限集中の是正を含めて、三菱自やルノーと3社連合の将来像を協議したいとの意向を示した。

 三菱自はゴーン容疑者の解任を全会一致で決めた。日産の信認を失っていることや、三菱自の代表取締役会長の業務遂行が困難になっていることを理由に挙げた。会長は益子氏が次回の株主総会まで暫定的に兼務する。ゴーン容疑者はルノー以外のトップから失脚し、三菱自と日産の大きな橋渡し役が不在となった。(共同)