Tuesday, November 27, 2018 9:48 AM

ウクライナの一部に戒厳令 ロシア隣接地域、最高会議承認

 ウクライナ最高会議(議会)は26日、自国の艦船が黒海に接するクリミア半島周辺でロシア当局に銃撃、拿捕された事件を受けて緊急会合を開催し、事実上の戒厳令に相当する「戦時状態」を導入するポロシェンコ大統領の提案を賛成多数で承認した。26日から30日間、ロシア近隣地域などで適用される。インタファクス通信などが報じた。

 戦時状態では政党やメディアの活動が制限され、政府の権限が大幅に強化される。対象地域はロシアに隣接した東部のドネツク、ルガンスクや南部オデッサなど計10州のほかアゾフ海やケルチ海峡海域の内海。ポロシェンコ氏によると、ロシアからの地上攻撃があった場合にのみ適用される。

 一方、国連安全保障理事会は26日、緊急会合を開催した。米国などがウクライナを支持、ロシアはウクライナの「挑発」が原因だと反論して激しい非難の応酬となった。(共同)