Tuesday, November 27, 2018 9:49 AM

340億円の協力表明 首相、ヨルダン国王に

 安倍晋三首相は27日、ヨルダンのアブドラ国王と官邸で会談し、約130万人のシリア難民を受け入れるヨルダンの負担を軽減するため、3億ドル(約340億円)を限度とする有償資金協力の供与を表明した。首相は会談後の共同記者発表で「ヨルダンの財政改革と自立的な経済発展に寄与すると確信している」と述べた。

 両首脳はビジネス環境整備に向けた投資協定の署名式にも立ち会った。首相は「ヨルダンへの民間投資をさらに促進していく基盤整備だ。経済交流に期待している」と強調。アブドラ氏は「日本は信頼できるパートナーだ。難民への支援に心から感謝する」と応じた。

 会談では、外交や安全保障分野の関係強化に向け、外相同士による戦略対話や、外務・防衛当局間協議の設置で一致。首相はヨルダンの隣国シリアで拘束されたジャーナリスト安田純平さん解放に対する協力に謝意を伝えた。(共同)