Tuesday, November 27, 2018 9:51 AM

米中首脳、貿易問題協議へ G20で会談、妥協探る

 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は、30日からアルゼンチンで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて会談し、対立する貿易問題を協議する。譲歩を迫るトランプ氏に対し、習氏が踏み込んだ妥協案を示す。決裂すれば世界経済への悪影響が広がる恐れがあるため、貿易摩擦解消に向けて対話継続の道筋を探る。

 トランプ氏は先週、中国からの2千億ドル(約22兆7千億円)相当の輸入品への追加関税率は「1月に10%から25%に引き上げる」と述べ、従来方針通りだと強調した。米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表も「中国は不公正で不合理な、市場をゆがめる行為を基本的に変えていない」と批判を続けている。

 米国は、巨額の貿易赤字の削減や知的財産権侵害の是正を中国に要求。国有企業の優遇や、製造業の長期戦略「中国製造2025」の見直しも求めている。中国が要求をのまない限り制裁を緩めない考えだ。(共同)