Wednesday, November 28, 2018 10:09 AM

事故のクビツァがF1復帰 来季、ウィリアムズで

 レース中の事故で一度は選手生命が危ぶまれた実力派ドライバーがF1の舞台に帰ってくる。ウィリアムズ・メルセデスは来季のドライバーにロベルト・クビツァ(ポーランド)を起用する。9シーズンぶりの復帰となるクビツァは「ここまで困難な旅だった。だが、不可能と思われたことが、実現しつつある」と喜びに浸った。

 2006年にポーランド人初のF1ドライバーとしてBMWザウバーからデビュー。08年のカナダ・グランプリ(GP)で優勝を飾るなど、将来を嘱望されたスター候補だった。だが、11年に人生が暗転する。趣味で出場したラリーでクラッシュ。右腕などに大けがを負い、F1からの撤退を余儀なくされた。

 クビツァは「ここ数年は人生で最も厳しい期間だった」と実感を込める。懸命なリハビリの末に12年にラリーでレースに復帰し、17年にはウィリアムズでF1マシンをテスト。今季はテスト兼開発ドライバーを務めるなど、復帰に向けて着実に足場を固めてきた。(共同)