Thursday, November 29, 2018 8:45 AM

コンチネンタル、ゾノのEVにEDU供給

 ドイツの新興電気自動車(EV)メーカー、ゾノ・モーターズ(Sono Motors)は、最初の太陽光発電で走る同社初のハッチバックEV「ジオン(Sion)」の電気駆動ユニット(EDU)を独自動車部品大手コンチネンタルから供給する。

 ゾノのプレスリリースによると、契約期間は「ジオン」のライフサイクル全体にわたる。ゾノのロベルト・ディーゼル最高技術責任者(CTO)は「コンチネンタルとの契約は、ジオンの量産準備のうち1つの重要な段階が終わったことを意味する。われわれは高い基準を持つ経験豊かなシステムパートナーを見つけた。コンチネンタルはわれわれと同様、革新的な車両開発ソリューションに熱意を持って取り組み、その技術の質と高さで世界に名が知られている」と述べた。

 太陽電池を搭載したEVが量産されるのは「ジオン」が初めて。ジオンは通常の電力網(グリッド)からだけでなく車体のソーラーパネルからもバッテリーを充電できる。バッテリーの容量は35キロワット時(kWh)で、新燃費基準WLTPに基づく航続距離は約255キロ。

 ゾノは2018年5月、独エルリングクリンガー(ElringKlinger)から8年間にわたってバッテリー・システムの供給を受けると発表しており、エルリングクリンガーは19年下半期にドイツの工場でシステムの生産を始める予定。

 またゾノは、オートモーティブ・ソリューションズ・ジャーマニー(ASG)とともに「ジオン」用の革新的なカスタムLEDヘッドランプ・コンセプトの開発も進めている。「ジオン」は19年下半期の発売を予定しており、ゾノはすでに約8800台の予約を取り付けている。

 同社は計20万台の「ジオン」を生産する計画で、製造は欧州の製造請負業者が行うとみられる。

https://www.realwire.com/releases/Sono-Motors-Awards-Major-Contract-to-Continental