Tuesday, August 30, 2016 5:51 PM

トランプ自伝著者から助言 討論会向けクリントン陣営

 大統領選の民主党候補クリントン前国務長官(68)の陣営が共和党のトランプ候補(70)と直接対決する9月下旬の討論会に向けて、トランプ氏の自伝の共著者を助言者に迎える方針だと米メディアが30日、報じた。クリントン陣営はライバルの弱点を熟知する人物だと見なしているという。

 ニューヨーク・タイムズによると、クリントン陣営は今月に入って模擬討論を含めた綿密な準備を始めた。トランプ氏の自伝を執筆したトニー・シュワルツ氏や心理学の専門家のアドバイスに基づき、批判を受けた際のトランプ氏の反応や女性候補と向き合った際の対応を予想。「敵」の脆弱性をテレビ討論で引き出そうと「解剖学的」な分析を加える考えだ。

 自伝執筆のためトランプ氏と長期間を過ごしたシュワルツ氏は、米誌に「(トランプ氏は)注意散漫で複雑な話題を扱う能力がない」と指摘。だが、想定外の発言を繰り出す人物だけに討論会で油断は禁物だとした。(共同)