Thursday, June 23, 2016 9:48 AM

鴻海傘下入りを承認 シャープが株主総会

 経営再建中のシャープは23日、大阪市内で株主総会を開いた。鴻海精密工業の子会社となる議案が賛成多数で提案通り承認された。鴻海は月内にも3888億円を出資し、シャープ株の66%を取得する。国内大手電機メーカーが初めて外資の傘下に入り、立て直しを図ることになる。新経営陣の選任や本社の大阪市から堺市への移転なども決議した。

 シャープの高橋興三社長は冒頭で「株主の期待に応えられず誠に申し訳ない。深くおわび申し上げる」と述べ、業績悪化を謝罪。鴻海傘下に入ることに対し「鴻海との戦略提携で再生と成長に向けた取り組みを加速させる。一層のご支援をお願いしたい」と理解を求めた。

 株主からは「なぜこんなに赤字が続いているのか」、「経営能力がゼロだ」といった経営責任を問う厳しい発言が相次ぎ、高橋社長は謝罪に追われた。(共同)