Wednesday, August 31, 2016 10:13 AM
シリア政権が化学兵器使用 国連パネル認定、ロシアは異論
国連安全保障理事会は30日、シリア内戦での化学兵器の使用について討議した。化学兵器禁止機関(OPCW)と国連の専門家パネルが、アサド政権軍が塩素ガスを使用したと報告。米英などが報告を高く評価したのに対し、ロシアは報告の信用性に疑問を投げ掛けた。
米国のパワー国連大使は討議の前、パネル報告について「長期間疑われてきた化学兵器の使用を、初めて公的な独立機関が確認した。極めて重要で画期的だ」と指摘。今後、アサド政権に対して説明を求めるなど、安保理が適切な行動を取るよう求める考えを示した。
一方、シリアのジャファリ大使は討議後、化学兵器の使用を強く否定。アサド政権の後ろ盾となっているロシアのチュルキン大使は、報告の根拠について「疑問が残る」と述べた。討議は非公開で行われた。(共同)
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