Thursday, December 06, 2018 9:14 AM

国連、核廃絶決議案を採択 25年連続、禁止条約推進も

 国連総会の本会議は5日、日本が提出した核兵器廃絶決議案を賛成多数で採択した。日本提案の決議は25年連続。昨年と同様に核の傘を提供する米国に配慮し核兵器禁止条約には直接言及しなかったが、米国とフランスは棄権した。これとは別に、各国に核禁止条約への署名と批准を促す決議案も賛成多数で初めて採択された。条約推進国が提案した。

 核禁止条約発効には50カ国・地域の批准が必要だが、まだ19にとどまっており、推進国は決議で条約の早期発効を後押しする狙いがある。ただ、条約への賛否を巡る対立は深まるばかりで、核軍縮への前向きな動きにつながる道筋は見えない。

 日本の決議には162カ国が賛成し、中国、北朝鮮、シリア、ロシアが反対した。賛成は昨年から6カ国増えたが、核禁止条約の中心的な推進国の多くは棄権した。(共同)