Friday, December 07, 2018 9:28 AM

違法ダウンロード罰則拡大 漫画や小説も対象

 文化庁は7日、インターネット上で違法に配信されたと知りながら、有償の漫画や雑誌、小説、写真などをダウンロードする行為に2年以下の懲役か200万円以下の罰金、またはその両方を科す方針を固めた。これまで音楽や動画に限定していたが、海賊版サイトによる被害が拡大している現状を踏まえ、対象を広げる。来年の通常国会に著作権法改正案を提出する。

 文化審議会の小委員会が同日の中間報告に盛り込んだ。著作権者や出版業界からは、海賊版行為の抑止効果に期待する声が上がっている。文化審は近く一般からの意見公募を行い、年度内に最終報告をまとめる。

 中間報告は、漫画などの海賊版サイトからのダウンロードにより著作権者や出版社に年数百億円の被害が出ていると強調。雑誌や写真集、論文でも被害があるとして、音楽や動画と同様、違法化して罰則対象とするよう求めた。(共同)