Wednesday, August 31, 2016 10:43 AM

高齢者ホームで9人死亡 死者計11人、5人不明

 台風10号による暴風雨の影響で、岩手県や北海道で30日夜から31日にかけて堤防の決壊や浸水被害が相次いだ。岩手県では31日、岩泉町内の高齢者グループホームで男女9人の遺体が発見されるなど、計11人の死亡が確認された。岩泉町では2人、北海道で3人が行方不明になった。

 9人の遺体が見つかったのは、認知症患者を受け入れる「楽ん楽ん」。近くに小本川が流れ、木造平屋、入所定員は9人だった。

 小本川が氾濫しており、ホームを運営する社団医療法人「緑川会」の佐藤弘明常務理事は、30日午後6時ごろには胸の高さまで濁流が押し寄せて、近づけなかったと証言した。ホーム内には入所者9人と50代の女性職員1人がいた。電話がつながらず、警察や消防に救助を要請できなかった。(共同)