Thursday, December 13, 2018 9:22 AM

がんゲノム検査、初承認 保険適用で費用負担減

 厚生労働省は13日、がん患者の遺伝子変異を調べ、効果が見込める薬を選ぶ「がんゲノム医療」用の検査システムの販売を初めて承認することを決めた。1カ月程度で医療機器として正式承認する。その後に公的医療保険も適用し、数十万円かかる検査費用の患者負担が軽減される見通し。

 同省の専門家部会が承認を認める意見をまとめた。今年4月に始まり、全国約150の病院が参加するがんゲノム医療の本格普及に向けた一歩となる。

 承認されるのは、シスメックス(神戸市)と中外製薬(東京都中央区)の二つの製品。いずれも主に試薬とデータ解析ソフトで構成され、科学的に確立された治療法を受けたが効果がなくなった患者や、確立された治療法がない希少がん、小児がんなどの患者が対象になる。(共同)