Wednesday, December 19, 2018 9:59 AM

米、訪朝制限緩和を検討 非核化交渉で譲歩促す

 米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は19日、米政府による自国民の北朝鮮訪問制限の緩和を検討していると表明した。人道支援が目的であれば専門の従事者以外の訪朝も認める方向だ。米朝間の非核化協議が膠着する中、民生分野の制裁を緩める姿勢を見せることで北朝鮮に譲歩を促す狙いがあるとみられる。

 ビーガン氏は訪問先の韓国で記者団の取材に答えた。ポンペオ国務長官から帰国後に見直しを検討するよう指示されたと説明し、年明けに米国の支援団体関係者らと協議するとも表明した。

 米国が昨年始めた北朝鮮への渡航禁止措置は、人道支援活動の従事者を例外としていた。この例外対象を広げ、常時支援活動に従事していない人も、人道支援目的であれば北朝鮮への「旅行」を認めることを検討しているもようだ。(共同)