Thursday, December 20, 2018 9:28 AM

カナダ首相、強硬非難せず 対中国、3人目の関連否定

 カナダのトルドー首相は19日、中国で相次ぐカナダ人拘束に関し「政治的な意見表明は実際にはカナダ人の解放を妨げることになるかもしれない」と述べ、事態の沈静化を図るため、中国政府に対する強硬な非難を避ける姿勢を明らかにした。首都オタワでの記者会見で語った。

 トルドー氏は中国で新たに拘束されたことが分かった3人目のカナダ人について、10日に拘束された2人とは状況が「合致しない」と述べた。2人は中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)副会長に対する捜査への報復とみられている。

 中国を強く非難する一方、カナダ人拘束を政治問題化すれば「短期的には何か意義深いことをしているような気になるかもしれないが、国民を安全に帰宅させるという目的のためには役立たない」と語った。(共同)