Friday, January 11, 2019 10:16 AM

ロシア企業制裁解除を正当化 米長官に民主納得せず

 ムニューシン米財務長官は10日、ロシアのプーチン大統領に近い「オリガルヒ」と呼ばれる大富豪デリパスカ氏の関連企業に対する制裁を解除する方針について、対象のロシア企業はデリパスカ氏の経営への関与が減ったなどとして、制裁解除を正当化する声明を出した。

 米メディアによると、ムニューシン氏はその後、下院議員らに制裁解除の理由を非公開で説明したが、ペロシ下院議長は「納得していない」と記者団に述べ、政権の対応を非難した。

 デリパスカ氏はロシア疑惑に絡み起訴されたトランプ陣営のマナフォート被告との不透明な関係が指摘されており、下院多数派の民主党は制裁解除の判断を問題視。ムニューシン氏に説明を求めていた。(共同)