Friday, January 11, 2019 10:20 AM

コインチェックを登録 金融庁、内部管理体制改善

 金融庁は11日、巨額の仮想通貨を流出させた交換業者コインチェック(東京)を改正資金決済法に基づく業者として登録した。インターネット証券大手マネックスグループの傘下となり、顧客資産の保全方法など社内のセキュリティー対策の強化や内部管理体制が改善したと判断した。

 コインチェックの勝屋敏彦社長は東京都内で記者会見し「仮想通貨は経営環境が激しく変わる業界だ。システムセキュリティーをはじめ内部管理体制に不断の努力をしていきたい」と述べるとともに、今は収入よりもコストの方が上回っている状況だと説明。「2019年度中には利益が出る体制にしたい」と意欲を見せた。

 コインチェックは昨年1月に外部から不正アクセスを受け、約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が外部に流出。当時は登録申請中の「みなし業者」で、金融庁は内部管理体制に不備があるなどとして、昨年1月と3月の2度にわたって業務改善命令を出した。(共同)