Tuesday, January 22, 2019 8:00 AM

都市部で自動的に電動モード〜BMW、HVの先進技術に自信

 BMWは、大気汚染が深刻な都市部で無公害車以外の乗り入れを禁じる動きが強まっているのに対応するため、HVを都市部で自動的に電動モードに切り替えることにした。完全なEVにも対抗できる高い技術だという。

 ロイター通信によると、BMWのクラウス・フローリッヒ開発責任者は、車載通信とナビゲーション機能を使って自動的に内燃エンジンを止めると語った。新型SUV「X5」の場合、電動モードだけで80キロの走行が可能だ。

 BMWはドイツの各都市にこの技術を宣伝している。ドイツではEUの大気汚染規制に適合するため、排ガスの多いディーゼル車の乗り入れを禁止する自治体が増える見込みだ。

 世界では、15年に発覚したVW排ガス不正を受け、ロンドン、パリ、シュトゥットガルトなどの都市が内燃エンジン車の乗り入れ禁止を検討している。

 消費者は充電インフラの不足からEVの購入には消極的で、今のところHVの方が魅力的な選択肢となっている。フローリッヒ氏は「用途別に複数の車を所有するドライバーが少ない欧州のような地域では、こうした車が非常に重要になる」と見ている。