Wednesday, January 23, 2019 9:20 AM

徴用工解決へ早期対応要請 河野氏、韓国外相に

 河野太郎外相は23日、スイス・ダボスで韓国の康京和外相と会談した。元徴用工訴訟で韓国最高裁が新日鉄住金に賠償を命じる確定判決を出した昨年10月以降、両氏が直接会って話すのは初めて。河野氏は個人請求権の問題は日韓請求権協定によって解決済みだとして、早期の問題解消に向けた政府間協議の受け入れとともに、韓国政府の適切な対応を要請した。

 韓国国防省は23日、日本の哨戒機などが今年に入って3回、韓国軍艦艇に低高度で接近する「威嚇飛行」をしたと発表した。会談では、それぞれが相手への抗議の意を示し、応酬となった。

 ただ、外相ら外交当局間で日韓が意思疎通を緊密にすることが重要だとの認識では一致した。河野氏は会談を通じ、悪化の一途をたどる両国関係の打開策を探りたい考えで臨んだ。(共同)