Friday, January 25, 2019 9:24 AM

違法ダウンロードに刑事罰 漫画など静止画に適用拡大

 文化審議会の小委員会は25日、著作権者に無断で公開された漫画や小説など「静止画」のダウンロードを違法化し、刑事罰を科すとした最終報告案を取りまとめた。文化庁は28日召集の通常国会に、罰則適用を盛り込んだ著作権法改正案を提出する方針だ。

 最終報告案は、海賊版サイトによる被害が拡大し、規制の必要性があると強調。現在は映像と音楽に限定している違法ダウンロードの対象を、静止画を含む著作物全般に拡大することが「有力な選択肢」とした。ただ委員から慎重意見が相次いだことから、小委は、案文を一部修正する可能性を示唆した。

 有償で提供される著作物のダウンロードを対象に想定、映像や音楽と同様、2年以下の懲役か200万円以下の罰金またはその両方を科すのが適当とした。抑止効果を高めるため、海賊版だけでなく個人のブログや会員制交流サイト(SNS)に取り込まれた違法著作物も対象となる見込み。(共同)