Monday, January 28, 2019 8:42 AM

炭素繊維でボディとバッテリーが一体に?

 EVバッテリーは床部分に広く敷き詰める「スケートボード方式」が最適の置き方だが、将来は、ボンネットや屋根、ドアを含むシェル(外殻)全体に組み込まれ、車体構造の一部になる可能性がある。

 グリーンカー・リポーツによると、スウェーデン・チャルマース工科大学の研究チームは、車体の素材にポリマーとカーボンファイバー(炭素繊維)を使い、バッテリーの電極として使う方法の開発に取り組んでいる。チームを率いるリーフ・アスプ教授(材料および計算力学)は「構造的バッテリーが車や航空機のシェルに使えるようになれば、最大50%の軽量化も可能」と話す。

 場所を取らず構造部品にもなるバッテリーが実現したとしても障害はある。炭素繊維は、車や航空機のボディに適した種類より強度が低いため、ボディに使うには厚みが必要になる。繊維の向きを安定させ左右の対称性を保つには高度な設計と製造の技術が必要になる。

 冷却や衝突安全性など、バッテリーパックと共通する問題にどう対応するかといった疑問もある。アスプ教授は、構造的バッテリーはエネルギー密度が低くなるため、本質的に安全になると説明する。

 スケートボード方式の利点である低重心性がなくなり、車体や機体の安定性が損なわれる恐れもある。車体全体を炭素繊維で造り、しかも材質のきめと強度を均等にするには非常にコストがかかる。