Thursday, September 01, 2016 5:41 PM

ハッカーの男に懲役刑 メール問題発覚のきっかけ

 大統領選の民主党候補クリントン氏が国務長官時代に公務で私用メールを使っていた問題が発覚するきっかけをつくったハッカーの男が1日、バージニア州の連邦裁判所からハッキングの罪で禁錮4年4月の判決を言い渡された。

 男はルーマニア人のマルセル・ラザール被告(44)。2013年、クリントン氏の長年の親友のアカウントにハッキングを仕掛け、2人がやりとりしたメールを暴露した。この中に、クリントン氏が公務で私用メールを使っていたことを示す内容が含まれていた。

 被告は「グシファー」のニックネームで知られ、ルーマニアから米国の政治家ら100人近くを標的にハッキングを繰り返していた。ブッシュ前大統領本人が描いた肖像画を流出させたほか、パウエル元国務長官も被害を受けた。ルーマニアが米国に身柄を引き渡していた。(共同)