Friday, September 02, 2016 10:45 AM

起用に悩むハリル監督 最終予選で最悪スタート

 W杯アジア最終予選で最悪のスタートを切った日本は、バンコクへ乗り込んでタイと第2戦を戦う。今のハリルホジッチ監督を悩ませるのは、ピッチへ誰を送り出すかという根本的な問題だ。逆転負けしたUAE戦の後、「なぜこの選手を選んだのか、私自身も疑問を抱いている」と、珍しく失敗を認めるような言葉を漏らした。

 前線の左に、試合のわずか2日前に合流した清武(セビリア)を「50、60分間のプレーが限界」と知りながら先発起用した。宇佐美(アウクスブルク)武藤(マインツ)は、クラブでのプレー時間が少ないことでためらったという。守備的MFに国際Aマッチ経験のない大島(川崎)を抜てきしたのも異例だった。

 監督は「選手の選択は私の責任だが、簡単ではない。分母が広がっていないからだ」とこぼす。欧州組は所属クラブで常時出場している選手ばかりではなく、国内組は猛暑でのリーグ戦で疲労が蓄積している。台所事情は意外に苦しい。(共同)