Friday, September 02, 2016 10:46 AM

台風10号、犠牲者16人に 岩手で新たに2遺体

 台風10号の豪雨被害に遭った北海道の大樹町と新得町で2日、男性2人の遺体が見つかった。岩手県岩泉町でも新たに2人の遺体が発見された。岩手県では同町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」の9人を含む12人の死亡が確認されており、台風の犠牲者は16人となった。道路が寸断されて立ち入れなかった集落にも範囲を広げ、捜索活動が本格化しており、岩手の犠牲者はさらに増える可能性がある。

 北海道によると、大樹町で亡くなったのは音更町の会社員鈴木洋平さん(28)。新得町で見つかったのは同町の小笹義夫さん(73)。いずれも乗っていた車が川に転落し、行方不明だった。道内では、ほかに清水町で椿勝彦さん(75)と長山誠教さん(63)が行方不明で、道警などの捜索が続いた。

 岩手で新たに見つかったうちの1遺体は、9人が死亡したグループホームと同じ岩泉町乙茂地区の道の駅付近で、県警によって確認された。別の地区では、川に流されて行方不明となった夫婦を捜していた親族が、女性の遺体を見つけたとの情報がある。(共同)