Friday, September 02, 2016 10:46 AM

日露首脳12月15日山口会談 11月ペルーでも

 安倍晋三首相は2日夕(日本時間同)、ロシア極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談し、12月にプーチン氏が来日し、15日に首相の地元・山口県長門市で会談することで合意した。11月にペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせ会談することも確認した。首脳間対話を重ね、北方領土問題を含む平和条約締結交渉を加速させる考え。12月に向け、領土問題は重要局面を迎える。

 ロシア大統領の来日は、国際会議に合わせた場合を除き、2005年のプーチン氏以来約11年ぶりとなる。会談後、首相は記者団に「ゆっくりと静かな環境の中で平和条約(締結交渉)を加速させていく会談にしていきたい」と述べた。首相とプーチン氏の会談は、第1次安倍内閣を含めると今回で14回目。

 会談で首相は、5月の前回会談で示した8項目の経済協力について「極東地域における日露協力を強力に進める」と表明し、詳細な内容を提示した。柱となる極東・エネルギー開発などの検討状況を説明したとみられる。プーチン氏は「日露経済界が協力を進める意思を政治レベルで支えることが重要だ」と指摘し、8項目の経済協力について「真面目に検討している」と述べた。(共同)