Thursday, June 23, 2016 1:07 PM

「イスラム国」と市内戦闘 シリア北部、米軍支援

 シリア人権監視団(英国)によると、過激派組織「イスラム国」(IS)が支配するシリア北部マンビジュ市内で23日、少数民族クルド人などで構成する「シリア民主軍」(SDF)の部隊がIS部隊と交戦した。SDFは米軍などの支援を受け、マンビジュ奪還を目指す地上作戦を行ってきたが、市内での交戦は初めて。

 SDFにはクルド人のほか、アラブ人も加わっている。監視団の集計によると、マンビジュを巡る攻防戦では5月末以降SDF側の63人が死亡、IS側の死者は458人に上るという。

 マンビジュはISが「首都」と称するシリア北部ラッカの北西に位置する。SDFはマンビジュ制圧後、北方からのラッカ進攻を目指す構えだ。ラッカ南西のアシリーヤ方面からは、ロシア軍の支援を受けるシリアのアサド政権軍がラッカを目指し地上戦を展開している。(共同)