Monday, February 25, 2019 9:20 AM

官邸関係者は内閣参事官 勤労統計、厚労省認める

 毎月勤労統計の調査方法変更を巡り、厚生労働省の藤沢勝博政策統括官は25日の衆院予算委員会で、同省担当者が有識者検討会の座長に送った2015年9月4日のメールの「官邸関係者」は、当時の内閣参事官と認めた。官邸の意向は重ねて否定した。野党は首相官邸の圧力があったと主張し「国会答弁は虚偽の可能性が高い」と猛反発している。当時の内閣参事官は横幕章人・現厚労省会計課長。

 藤沢氏は、横幕氏が厚労省の聴取に「9月4日に厚労省から検討会の動向について報告を受けたかもしれないが、内容がテクニカルと思われたので中江元哉・元首相秘書官には報告していないのではないか」と話していることを明らかにした。厚労省は毎月、内閣参事官に勤労統計の情報を提供しているとも述べた。

 官邸の意向について藤沢氏は「官邸関係者の指示で報告書の記載が変わった事実はない」と語った。(共同)