Tuesday, February 26, 2019 9:06 AM

マスク、また不適切投稿〜SECが法廷侮辱罪指摘

 証券取引委員会(SEC)は25日、電気自動車メーカー、テスラのイーロン・マスクCEOを法廷侮辱罪に問うようニューヨーク州のマンハッタン連邦裁判所に求めた。マスク氏が同社の承認を得ずに重要な情報をツイッターに投稿し、2018年にSECとテスラが合意した投稿をめぐる和解条件に違反したため。これを受けてテスラの株価は時間外取引で5%下落した。

 マスク氏は18年8月、テスラの株式非公開化の計画をツイッターで投稿し、投資家の誤解を招いたとして9月にSECから提訴された。その後和解したものの、和解条件の1つとして同氏が重要なコメントをソーシャルメディアに投稿する場合は事前に同社が内容を確認することになった。

 ロイター通信によると、今回問題になっているのは2月19日付のマスク氏のツイッター投稿。その中で同氏は「テスラが2011年に生産した車はゼロだったが、19年は約50万台を生産するだろう」と述べたが、SECはマスク氏が事前に会社の承認を得ていないことや、内容が不正確であり、それを2400万を超える人に広めたことを問題視している。

 SECは裁判所に提出した書類で「マスク氏はまさにそれを防ぐために下された裁判所の最終判断に違反する行為をした」と訴えた。

 一方、マスク氏は4時間後にツイートを修正し、19年末時点の「年間生産台数」は恐らく50万台前後、販売台数は約40万になるという書き方にした。