Friday, September 02, 2016 5:47 PM

利上げ見送るほどリスク高まる リッチモンド連銀総裁

 リッチモンド連邦準備銀行のラッカー総裁は2日、バージニア州リッチモンドでの講演後の質疑応答で、最近の経済指標を見る限り「利上げを見送るほど(金融政策は)後手に回り、さらに大きなリスクを冒すことなる」と述べ、物価コントロールが難しくなることへの懸念を示した。ただ、9月20、21両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げ判断にどう臨むかについては「まだ決めていない」と述べた。ダウ・ジョーンズ通信が伝えた。

 講演後、総裁は記者団に対し、8月の雇用統計は「まずまず力強い」内容だと述べるとともに「労働市場は引き続き引き締まっている」と指摘。新たに入ってくる労働力を吸収し、現在の失業率を維持するには十分な水準にあるとの見方を示した。(共同)