Thursday, February 28, 2019 8:34 AM

ドイツ、バッテリー生産の企業連合誘致へ

 ドイツはこのほど、国内でバッテリーセル(基幹部品)を生産する企業および企業連合の誘致を始めた。

 経済エネルギー省のプレスリリースによると、補助金が支給される誘致プログラムに興味がある企業からの申し込みを、3月15日まで受け付ける。

 ペーター・アルトマイヤー経済エネルギー相は「ドイツおよび欧州では、競争力があり革新的で環境に配慮したバッテリーセルの生産が求められている。この分野で独自のノウハウを持つことは、地域の企業の将来的な成功にとって必要不可欠だ」と述べた。

 同省によると、今回の補助金プログラムの目的は、最新のバッテリーセル生産を視野に入れたネットワークを欧州各国と共に構築すること。ドイツ政府は1月、今後4年にわたって国内でのセル生産を支援する目的で5億ユーロ(5億6800万ドル)を投資する計画を発表した。今回の投資は、原料の調査、セルと加工の概念実証、産業用のセル生産に向けた調査などのバリューチェーン全体が対象になる。

 「Forschungsfabrik Batterie(研究用電池)」と呼ばれる概念への投資は、3つの主要分野に分配される。まず、新しい原料の概念実証に対する投資。投資額は4000万ユーロで2段階に分けて行われる。2つ目はセルの生産過程に関する調査。3つ目は産業用の大規模生産で、バーデン・ヴュルテンベルク州太陽エネルギー水素研究センター(ZSW)での最初の試験に合格し、セルの研究と生産における次のステップで大量生産向けの工程を経た確実なバッテリーの生産施設を開設する。

 ドイツはフランスと同様、欧州域内でのバッテリーセル生産の推進で欧州委員会(EC)に協力している。フランスのエマニュエル・マクロン大統領も最近、EV向けのバッテリーセル生産に7億ユーロ(7億9000万ドル)を投資する計画を発表した。

https://www.bmwi.de/Redaktion/DE/Downloads/F/franco-german-manifesto-for-a-european-industrial-policy.pdf?__blob=publicationFile&v=2