Tuesday, September 06, 2016 10:08 AM

アジアで米の影響力堅持 オバマ氏、政策総括の演説

 東アジアサミット出席のためラオスを訪問中のオバマ大統領は6日午後、首都ビエンチャンでアジア重視戦略について演説した。中国が実効支配を強める南シナ海問題への関与を確認するほか、環太平洋連携協定(TPP)の推進を表明。米国がアジア太平洋地域で影響力を堅持する姿勢を打ち出す。

 来年1月の任期切れが迫るオバマ氏にとって、今回は最後のアジア歴訪。米大統領として初訪問となったラオスでの演説は、政権の看板政策を総括する内容になるとみられる。政治、経済両面で存在感を増す中国を念頭に、ルールに基づく米主導の国際秩序形成を進める考えを強調する見通しだ。

 日本や東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国の一部も参加するTPPに関しては、アジア重視戦略の基軸と位置付け、早期発効を目指す考えを明確にする。(共同)