Tuesday, September 06, 2016 10:08 AM

フィリピン大統領、責任認める 南シナ海情勢一層不透明に

 フィリピンのドゥテルテ大統領は6日、ラオスの首都ビエンチャンで声明を発表し、自身の下劣な暴言によりオバマ米大統領との初の首脳会談が取りやめになった異例の事態について「懸念や苦痛を生じさせるようなわたしの強い発言が直接の原因」として自らの責任を珍しく認めた。

 フィリピン最大の同盟国である米国との間に隙間風が吹くのは避けられず、中国船が岩礁に集結するなど新たな動きが伝えられる南シナ海情勢の行方は一層不透明感を増すことになった。

 ドゥテルテ氏は声明で「米大統領への個人的攻撃のように受け取られたことは遺憾」と報道への不満をにじませる一方、「後日あらためて(首脳会談を)行うことを双方が合意した」とした。(共同)