Tuesday, March 05, 2019 9:38 AM

北朝鮮、戦略練り直し 米は交渉打診、動向注視

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が5日、約10日間の外遊を終えて帰国した。ベトナム・ハノイでの米朝首脳再会談が事実上決裂したのを受け、交渉方針を再検討し、戦略の練り直しを図るとみられる。米側は交渉の早期再開を呼び掛けているが、非核化と制裁解除の条件を巡る隔たりは大きく、時間がかかる可能性がある。

 韓国の情報機関、国家情報院は北朝鮮側が会談結果に失望していると分析。米側も北朝鮮国内の動向を注視しているとみられる。

 北朝鮮では10日、5年ぶりとなる最高人民会議の代議員選挙が予定されている。金氏は再会談の成果を見越し、4月上旬にも選挙後初の最高人民会議を招集、人事や組織再編を通じて経済建設に総力を集中するとの新たな路線の浸透を図る考えだったとみられる。(共同)